2016年05月25日

+++ オーストラリア ワイナリーツアー レポート +++

Winary Tour in Australia

オーストラリア ワイナリーツアー報告 IMURI カケイ

 

日程2016 4月10日~17日

訪問先 11日 午後 <クレア・ヴァレー> キリカヌーン訪問・アタンガヴィンヤード見学

12日 午前中 キリカヌーンセラードアーにてテイスティング

    午後 <クレア・ヴァレー> ジム・バリー訪問

13日 午前中<イーデン・ヴァレー> ヘンチキ訪問

    午後 <マクラーレン・ヴェイル> ウィラ・ウィラ訪問

14日 移動日 アデレード~パースまで飛行機、パース~マーガレッドリヴァーまで車で移動

15日 <マーガレット・リヴァー> ヴァス・フェリックス訪問

16日 移動日 マーガレットリヴァー~パース~シドニー~羽田

 

4月にオーストラリアの5つのワイナリーを訪問してきました。

こちらは夏から秋に変わる季節、収穫も終わりがけで醸造に入っているワイナリーを見学出来ました!

 

最初に向かったのはアデレードから車で約2時間のクレアヴァレーへ

キリカヌーンのワインメーカー、ケヴィン・ミッチェル氏と合流しアタンガ・ヴィンヤードの見学

1865年(約150年前)に植えられたオーストラリアで最も古いブドウの樹(プレフィロキセラ)

標高も高く冷涼なエリアでサラッとした赤土の下にライムストーンと石灰のミネラル豊富な土壌

単一畑アタンガのシラーズは良い年のみリリースされます、1本約¥30,000 大変貴重な畑です!

その後、醸造所へ移動し発酵したてのリースリングやシラーズなどを試飲させて頂きました

夜は宿泊先のレストランでキリカヌーンスタッフとディナー、初カンガルー肉のロースト!

 

2日目の午前中はキリカヌーンのセラードアにて全ラインナップをテイスティング!

日本に輸出されていないものがズラリ、特にグルナッシュやピノグリなどの品質の高さにびっくり

シラーズも酸とミネラルと果実味のバランス良く、冷涼な地域のものと再確認できました!

2日目の午後からは同じクレアヴァレーにあるジム・バリーワイナリーへ

当主ピーターの息子2人(サム&トム)が畑とワイナリーの案内をしてくれました

サム氏(マーケティング)の案内でフロリタの畑とロッジ・ヒルの畑を見学しワイナリーへ移動

トム氏(ワインメーカー)に仕込んですぐのリースリングやシラーズなど試飲と解説

その後、ランチと共にジム・バリー全ラインナップのテイスティング!

ドライなリースリングがすごく体に合うようで飲み過ぎてしまいます、アシルティコという

ギリシャの白ブドウ品種(オーストラリアで最初に植樹、少量しか造られておらず日本では

飲めない)がアロマティックな香りとドライで心地良い余韻があり印象的でした、赤ワインでは

クレアヴァレーのカベルネがすごく高品質である事と、シラーズも複雑味と骨格があり美味!

最後は当主ピーター氏と夕暮れ時のアーマーヴィンヤードの畑でジ・アーマー・シラーズを試飲

すぐそばにユーカリの並木がありブドウにも影響を与えているような香りが感じられます

その夜はサム氏とネゴシアンのティム氏と共にディナー、1999ロッジ・ヒルリースリング最高!

 

3日目、クレアヴァレーから車でヘンチキワイナリーがあるバロッサのイーデンヴァレーへ移動

ネゴシアンのティム氏同行で最初に案内されたのはオーストラリアのシラーズでもトップクラス

ヒル・オブ・グレースの畑へ2.5ha、「神の恵みの丘」と呼ばれる教会の向かいにあり部外者立ち入り

禁止の貴重な畑(プレフィロキセラ)樹齢130年、バイオダイナミックで少量造られます

その後ワイナリーへ移動、歴史を感じる建物で入り口には最後の収穫でグルナッシュが運ばれていました

セメントタンクでの発酵を見学しテイスティングルームでは全ラインナップを試飲しました

アデレードヒルズの畑からシャルドネやピノノワールも造っています、熟成にも耐えうる高品質

イーデンヴァレーのリースリングも標高が高く冷涼な地域ならではの酸とミネラル、和食に合いそう

2010ヒル・オブ・グレースは圧巻の果実味と繊細なタンニン、香りも複雑でポテンシャルの高さを実感

今飲んでも美味しく感じたのはヘンリーズ・セヴン シラーズ・グルナッシュ・ヴィオニエのブレンド

ドイツからの移民で1862年からワイン造りをしている歴史の古いヘンチキ家の現在5代目ステファン氏

ともお会いする事が出来ました!

午後はイーデンヴァレーからマクラーレンヴェイルへ移動(アデレードから南へ約35km)

ジェームス・ハリデイのガイドブックで5つ星の評価を受けるウィラ・ウィラ・ヴィンヤーズへ

外観は歴史を感じる建物も中に入ると醸造設備は近代的、地中海性気候で海に近くスタッフも

陽気な方が多い気がします、ワインメーカーのポール氏によるワイナリー見学とテイスティング&ランチ

80%以上赤ワインを造っています、白ワインはアデレードの畑からシャルドネやリースリングをリリース

チャーチブロックは1972年から造っていてこちらでは非常にポピュラー、カベルネ・シラーズ・メルロー

のオリジナルブレンド、果実味豊かで余韻の長いコストパフォーマンスの高いワインで上のクラスも

シラーズやカベルネソーヴィニヨン、グルナッシュなど上質な物ばかり、カタパルト・シラーズも好み

の味わいジューシーで滑らか程よい酸でバランス良い!グルナッシュ100%(日本未入荷)も印象的

ランチの後はワイナリーの広場に造られたワイン名にもなっているカタパルト(中世の投石機)で

石ではなくスイカ投げを体験30mくらい飛びます、楽しい!

ディナーの前にポートウィランガビーチでサンセットタイム! グレートオーストラリア湾です

夜は海岸沿いの人気レストラン(ヴィクトリアホテル)へウィラ・ウィラのスタッフとディナー

ウィラ・ウィラのワインを一番売っているレストランだそうですが地下のセラーにはかなりのレア物が

日本未入荷のワインも頂きましたがどれも美味しくて飲み過ぎました。

 

4日目はマーガレットリヴァーまでの移動日でした、アデレート空港から西の都パースへ約3時間

ヴァスフェリックスのスタッフと合流しパースの高台の公園でコーヒータイムを楽しみ

パースから目的地マーガレットリヴァーまで車で4時間の移動、日が落ちる頃に到着しました

夜はヴァスフェリックスのゲストハウスに宿泊、食事も用意されていてツアー仲間でゆっくり出来ました

 

5日目はワイナリー訪問前にオーストラリア最西端マーガレットリヴァー海岸沿いをハイキング

初のインド洋、大昔はインドと繋がっていてゴロゴロとした赤い鉄分を含んだ岩がその名残りだそうです

サーフポイントもあり波乗りの方も沢山いますがヘリコプターでサメのパトロールしていると聞くと

少々海に入るのは腰が引けますが、すごく良い環境です!また行きたい

午前中にヴァスフェリックスのワイナリーへ移動

整備された敷地の中にレストランと美術館を併設した近代的なセラードアがあり観光客が訪れています

地下のワインセラーでワインメーカーのヴァージニア女史とラインナップをテイスティング

1967年トムカリーティー氏が創業、来年50周年を迎えるこれからも注目のワイナリー

マーガレットリヴァーは海岸に沿って縦に100km横に30kmの世界で最も汚染の少ない環境で冷たい

風が海から吹き込み栽培に良い影響を与えているそうです、フランスのボルドーに近い環境から最初に

カベルネ・メルロー・シラーズ・マルベック・リースリングを栽培していましたが1980年代に南のエリアで

シャルドネにも着手、上質なカベルネとシャルドネが同じエリアで造られるのは大変めずらしいです

白ワインは全て自然酵母での発酵、最初にソーヴィニヨンブラン・セミヨンのボルドーブレンドと

ソーヴィニヨンブランのみで仕込んだものを飲み比べ、ソーヴィニヨンのみではライトでフレッシュな印象

セミヨンのブレンドによりワインに骨格を与えコクと穏やかな酸がでるのがはっきりわかる

続いてシャルドネはフィリウス・プルミエ・ヘイツベリーと3種類ありそれぞれ村名・1級畑・特級畑のくらい

味の違いが、上級になるほどボリュームがありリッチで複雑味のある余韻に今後さらに期待できる

赤ワインも同様に3種類ありますがカベルネ・メルローのブレンドいままでリリースしていたものを

土壌に合う品種マルベックに植え替えてカベルネにマルベックを少量ブレンドしたものに移行している

イムリでもカベルネ・メルロー2012をグラスワインで提供していて十分に美味しかったが、試飲した

2014のスタイルではよりハーブやスパイスなどの香りが強く感じられドライなタンニンで進化を感じる

上のクラスはよりマーガレットリヴァーのカベルネとわかるような個性があり長期熟成にも耐えうる

ポテンシャルでボルドーのカベルネとの違いがはっきりと感じられた、あとは毎年気候が安定していて

ヴィンテージのブレがないのもマーガレットリヴァーの最大の強みと思う。

その後併設のレストランでランチ、西オーストラリアでシェフ・オブ・イヤーに輝くアーロン氏の料理

は和のスパイスやのり、韓国のキムチを取り入れたりと感動の味わいでした!

ランチの後には醸造所と畑を見学に、ぶどうを足で潰している所も見れました、その土地に合ったブドウ

の栽培を行い、最新の醸造設備と伝統の醸造法を取り入れた造り方を実践し更なる進化が期待出来る

ワイナリー訪問でした。

夜はゲストハウスにてシェフのアーロン氏がケータリング料理とBBQを用意して頂きました!

もちろんワインはヴァスフェリックス!オーストラリア最後の夜を楽しみました。

 

今回オーストラリアのワイナリーツアーで感じたのは自分達の土地や環境に誇りをもち見つめ直して

さらに良くしようとする姿勢のあるワイナリーばかりで刺激を受けました、ほんの一部のワイナリーしか

訪問出来ませんでしたがワイン市場にこれから数多くの高品質なオーストラリアワインがたくさん

出回るように思います、またイムリでの食事にも相性が良さそうなクレアヴァレーのドライリースリング

炭火焼きの肉料理に合いそうなシラーズなどなどまたワインリストが増えそうです、お楽しみに!

 

訪問中に日本(熊本・大分)での地震による災害のニュースが飛び込みツアー仲間やオーストラリア

の方々もすごく心配され声を掛けて頂きました、状況が分からないままこちらに戻り改めて被害の大きさ

に驚きました、イムリでは支援物資を集めオーナーと知人の方に現地まで届けて頂きました。

 

〒810-0031
福岡県福岡市中央区1-3-15
日本の料理屋 IMURI
092-762-7070
https://www.kanzan.net/imuri/
2016年05月18日

旬の食材入荷しています^^

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初夏のような気候で気持ちの良い日が続いておりますが、IMURIにも旬を迎えた野菜たちが続々と入荷してきておりますwink

真っ赤に熟れた『芥屋とまと』、皮付きの『ヤングコーン』、枝付きの『枝豆』その他にも、宮崎県産の生で召し上がれる『ゴールドラッシュとうもろこし』などまだまだこれから沢山増えて参りますのでお愉しみに~laugh

 

〒810-0031
福岡県福岡市中央区1-3-15
日本の料理屋 IMURI
092-762-7070
https://www.kanzan.net/imuri/

 

2016年05月12日

第90回 竈の夕べ『貝』 レポート

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皆様こんにちは♬ 初夏を感じさせるような陽気が漂う今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか^^?

そんな季節に旬を迎える『貝』をテーマに今月も竈の夕べを開催いたしましたwink

  ソフトクリームのような斬新な盛り付けの帆立貝ムースは会場を盛り上げましたlaughlaughlaugh

 

【お献立】

●貝珍味三種・・・みる貝一夜干し炙り、海茸酒粕漬け、ほや塩辛

●帆立貝と豆乳のムース ソフトクリーム風

●蛤の大和焼き

●あわび真丈の鹿の子揚げ

●つぶ貝とエスカルゴのフリカッセ

●鳥貝と軸防風、白ずいきの卸しリンゴ酢和へ

●あさり貝と帆立貝のパエリア風

●西洋菓子工房IMURI特製デザート

 

【お酒】

●花の香 純米大吟醸 山田錦 (熊本)

●若波 寿限無 純米吟醸 (福岡)

●風の森 愛山80% 純米しぼり華 無濾過無加水 生酒 (奈良)

 

※次回の竈の夕べは、6月15日(水)にテーマ『伊佐木』で開催予定です!!!

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