ごらくはらくご

喬太郎落語の魅力

柳家喬太郎師がずば抜けて面白いと教えてくれたのは、東京在住のプロデューサー木村万里さんだ。彼女は「笑いのプロ」なら知らない人はいないという方。
僕は拙作「千年火」が東京の下北沢で上映されたときに、この映画を気に入ってくれ知り合いになり、以降、観山寄席の出演者などについてご相談させてもらってます。
そんな縁で喬太郎師を最初に招いたのは、確か2005年、四回目のゲストでした。

いやー笑わされました。可愛さとバカバカしさが見事に溶け合った新作「母恋くらげ」、古典なのに自由な風が吹きまくる「金明竹」。どこかひねてて、世の中に対してちくりと差しながらも嫌な気分にならない枕の数々。
「凄い!こんな落語家見たことない」と、客席で興奮したのを昨日のことのように覚えてます。

それからは喬太郎フリークとなり、観山寄席の出演お願いはもちろんのこと、CD、DVD、本と師が出てるものは目を通さずにいられなくなりました。
いわゆる中毒です。僕がこうなったのは、談志師匠以来です。
構成を担当した「落語笑笑散歩―お江戸下町ぶらり」というDVDにも案内役として出演してもらい、もちろん落語も披露願いました。
このDVDに収録されている「時そば」がまた絶品なのです。
師は数年の間に超人気落語家となり、東京ではチケットが数十分で売りきれるという賑わいぶりですが、そこは観山寄席の醍醐味、ゆったりとしたお部屋で、たっぷりと喬太郎ワールドを堪能していただき、どうぞおいしい料理とお酒をお楽しみください。
今回で4度目の出演となる師匠、どんな噺をしてくれるのか、僕も今からワクワクしています。

高坂圭

放送作家・脚本家・物語プランナー。主な作品、映画「千年火」「卒業写真」
ブログ:「圭さん日記