“モグモグ通信” ⑫
皆さん、こんにちは。桜の花も満開になり、すっかり春らしくなりました。
お料理の方も、桜をモチーフとして、いろいろなところに桜の花びらを
かたどった飾りを散らしたり、春を感じさせてくれるような盛り付けをしております。
では、今月のお料理をご紹介させていただきます。
まずは、前菜です。
海老や、春野菜を使って春らしい前菜に仕上がっております。
お造りは、豪華に 桜鯛薄造里 をご紹介させていただきます。
桜鯛とは、産卵を控えた鯛のことで、ちょうど地上で桜の花が満開に咲き誇る頃、
海の中では産卵を目前に控えた鯛が、その体を美しい桜色に染めるようになります。
そこから 「桜鯛」 という呼び名がついたそうです。この桜鯛こそが、鯛のもっとも美味しい旬に
あたります。産卵に備え、栄養をたっぷりとためこんでいる桜鯛は、身がぎゅっと引き締まり、
とても食べごたえがあります。是非、この時季に上品な味わいをお楽しみください~。
次は、蓋物より 桜蒸し です。
桜の葉と道明寺粉を使ったお料理となります。
道明寺粉とは、水洗いしたもち米を水に漬け、蒸した後乾燥させたものを
粗挽きしたものをいいます。大阪の道明寺というお寺で最初に作られたことから
この名前が付けられています。もとはもち米なので、もちもちとした食感と
春の香りを楽しむことができます。
今月のお魚の焼き物から、赤魚フキ味噌焼き です。
赤魚の身がふっくらと柔らかく、また味噌の香りがとても食欲をそそります。
右側に見えますのは、皮付ヤングコーンです。見た目が面白いですね。
この度のもう一つのメインは 小倉牛と新玉葱の旨煮です。
小倉牛は、以前もご紹介させていただいたことがありますが、旨煮といっても
ステーキのような感覚でさっと火を通していますので、とっても柔らかいのです。
また、お出汁との相性が抜群に良いです。そして、今が美味しい新玉葱の味わいと
下に引いてあるレタスの食感がたまりません!
今月の御飯は、桜海老の御飯でございます。
桜海老は、その名の通り、美しい桜色をしており、桜の季節に多く漁獲されることから
その名がついたとも言われています。焚き上がったご飯は、色も鮮やかで、海老の食感や
香りも楽しめ、何杯でもいけちゃいます!!
そして、今月の食材は、「雁足」をご紹介したいと思います。
名前をご存知の方も少ないと思いますが、こんなにまじまじと見たことのある方は、
もっと少ないのではないでしょうか。春の山菜は、前回までに何度かご紹介していますが、
雁足はワラビやゼンマイと同じ種類で、表面がつるっとしており、癖のない山菜です。
名前の由来は、空を飛ぶ雁の足に似ているところからそのネーミングがついたそうです。
皆様、春の食材を存分に味わって頂き、何か新しいことを始めてみませんか?
お好きなものをたくさん食べて、元気に頑張りましょう!!