2015年05月22日

柳家喬太郎著 「江戸料理平らげて一席」

6月3日の観山寄席に来ていただく、柳家喬太郎師が出された

ご本に、「江戸料理平らげて一席」(小学館)というのがあります。

どんな内容か、師匠の前書きをご紹介すると……。

 

ほんのちょっことでもいいから、何かしら食べるもの(じゃないのも

あるけど)が登場する落語を、三十五席集めました。

一冊にまとめるにあたって、季節ごと五つのシーズンに分け、ホール

落語の番組のように、開口一番の軽い噺からだんだんネタが大きくな

り仲入り。そのあとがクイツキのネタ、トリの前の膝代わりに軽い噺、

トリに大ネタ……と構成してみました。

ただパズルのように組み合わせたので、正直、無理はあります。

ひとつの番組にこれとこれは一緒に演らないだろうとか、この出番で

この噺は演らんでしょうとか、そういう部分もありますが、笑って見

逃していただければ幸いです。

さて、それでは開演です。

最後までごゆっくりとお楽しみください。

 

……とまぁこんなご本なんですが、これが面白いんです!

食いしん坊で落語好きなら、たまらない一冊。

師匠が演者としての視点から演じ所、聞きどころのツボを教えてくれ

ます。さらに取り上げた噺に出てくる料理そのものの歴史や解説まで

ついて、読んだら食べたくなってしまう、まさにおいしい本なのです。

 

さてそんな師匠がまたもや、観山寄席に来てくれます。

今回で5度目のご登場です。

残念ながら福岡・桜坂観山荘は完売なのですが、嬉しいことに別館は

ほんの少しだけですが、席にまだ余裕があります。

今一番チケットが取れないといわれている人気の喬太郎師の高座です。

どうぞこの機会にぜひ、喬太郎落語をお楽しみください。

2015年05月14日

皐月献立より、「料理のことば」

恒例、「料理のことば」シリーズです。

皐月献立より、ご紹介します。

 

「1万5千円コース」より「玉〆(たまじめ)小鍋」とは。

玉〆は、「しめ卵」「湯取り卵」と呼ぶこともあります。

煮出し汁に少量の塩を加え、溶き卵を流し入れ、固まる頃合

いにすくい出し、巻き簾にとる巻きしめて冷やし固め、これ

に包丁を入れ、盛り付けていきます。

これを包丁して盛り付ける

卵の蒸し物や卵とじの料理も玉〆と呼ぶこともあります。

 

「1万円コース」より、「甘鯛の雲丹射込み焼」とは。

食材をくり抜いて筒状にするか、包丁をして中空の袋状にし、

その中に詰め物をする料理法です。

 

「5千円コース」より、「黒めぬけ若草焼き」とは。

 ねぎを多用した焼き物のことです。

 

2015年05月11日

母の日の由来は

5月10日、皆さんはお母さんにどんなプレゼントをしましたか?

ところでこの母の日はどうしてできたのか。由来を調べてみました。

いくつかの説があるみたいですが、有力なのはアメリカからのお話。

 

20世紀初頭のアメリカ・ウエストヴァージニア州に、アンナ・ジャービスさんという女性が住んでいました。アンナさんの母は1905年の5月9日に亡くなりましたが、アンナさんは母親のことを大変に敬愛していたのです。そこで自分の母が亡くなっても、母親を敬う気持ちだけは世の中に残しておきたいと思い、母親のための祝日を設ける運動を開始したそうです。

 

アンナさんの運動は徐々に賛同者が増えていき、まずは地元のウエストヴァージニア州で母の日の制定が認められました。そしてその後もさらに運動は全米規模に拡大しながら続けられ、ついに1914年・ウィルソン政権の時に、アメリカ連邦議会は5月の第2日曜日を「母の日」とする法律を可決しました。翌1915年には法律が施行され、世界で初めての国全体における「母親のための記念日」が誕生したのです。

 

日本で初めての母の日を祝う行事が行われたのは明治の末期頃で、1915年(大正4年)に教会で祝われ始め、徐々に一般に広まっていきました。昭和に入ると36日を母の日とされました。この日は当時の皇后の誕生日であったためと言われています。現在のようになったのは、戦後しばらくしてから。また、一般に広く知れ渡ったのは1937年(昭和12年)森永製菓が告知を始めたことをきっかけにするとも言われています。

 

どうですか、一人の娘さんの母を思う気持が全世界に広まっていったなんて

すごいですよね。

観山荘別館では、5月の末まで「母の日特別コース」を提供しています。

ぜひこの機会にかけがえのないお母様に感謝を込めて、おいしい料理を

プレゼントされてはいかがでしょうか。

あ、6月からは「父の日特別コース」も始まりますよ。

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