2015年06月29日

七月の気になる季語

最近俳句の本を読みました。そこに季節に敏感になるためにも季語をもっと

知ると良い、という指摘があり、その通りだなぁと感じたので、久しぶりに

歳時記を引くと、ほんと素敵な言葉がたくさん並んでました。

そこで今回は、七月の気になる季語と俳句を集めてみたので、どうぞご覧ください。引用させてもらったのは、「ホトトギス新歳時記」稲畑汀子編からです。

 

 

夏館  すべてに夏らしく装った邸宅をいう。

    庭が広く緑に包まれた涼しげな家を連想する。

 

    一ト谷の森を庭とし夏館  齋藤信山

 

夏座敷 障子や襖を取り外し、風通しをよくし、室内装飾も

    取りかえ、見るからに夏らしくなった座敷をいう。

 

    山も庭もうごき入るるや夏座敷 芭蕉

    海や山や明け放ちた夏座敷   高濱虚子

 

夏料理 見た目にも涼しげな、味の軽い夏向きの料理をいう。

 

    美しき緑走れり夏料理 星野立子

 

片陰  真上から照りつけていた夏の日もようやく傾きかけると、町の

    家並みの片側に少しずつ日陰をつくりはじめる。この片陰を人は

    ひろって歩く。

 

    片陰に逃れてわれに返りけり 古屋信子

2015年06月25日

水無月献立より、「料理のことば」

恒例、「料理のことば」です。

水無月献立より、ご紹介します。

 

7千円コースより、「穴子東寺揚げ」とは。

東寺とは湯葉のことです。

京都の東寺というお寺で湯葉が作られたことに由来するそうです。

鶏笹身や淡白な魚介類を生湯葉で包んで揚げたり、乾燥湯葉を細かくした衣を粉、卵白でまとわせて揚げます。

 

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