七月の気になる季語
最近俳句の本を読みました。そこに季節に敏感になるためにも季語をもっと
知ると良い、という指摘があり、その通りだなぁと感じたので、久しぶりに
歳時記を引くと、ほんと素敵な言葉がたくさん並んでました。
そこで今回は、七月の気になる季語と俳句を集めてみたので、どうぞご覧ください。引用させてもらったのは、「ホトトギス新歳時記」稲畑汀子編からです。
夏館 すべてに夏らしく装った邸宅をいう。
庭が広く緑に包まれた涼しげな家を連想する。
一ト谷の森を庭とし夏館 齋藤信山
夏座敷 障子や襖を取り外し、風通しをよくし、室内装飾も
取りかえ、見るからに夏らしくなった座敷をいう。
山も庭もうごき入るるや夏座敷 芭蕉
海や山や明け放ちた夏座敷 高濱虚子
夏料理 見た目にも涼しげな、味の軽い夏向きの料理をいう。
美しき緑走れり夏料理 星野立子
片陰 真上から照りつけていた夏の日もようやく傾きかけると、町の
家並みの片側に少しずつ日陰をつくりはじめる。この片陰を人は
ひろって歩く。
片陰に逃れてわれに返りけり 古屋信子
水無月献立より、「料理のことば」
恒例、「料理のことば」です。
水無月献立より、ご紹介します。
7千円コースより、「穴子東寺揚げ」とは。
東寺とは湯葉のことです。
京都の東寺というお寺で湯葉が作られたことに由来するそうです。
鶏笹身や淡白な魚介類を生湯葉で包んで揚げたり、乾燥湯葉を細かくした衣を粉、卵白でまとわせて揚げます。