柳家喬太郎著 「江戸料理平らげて一席」
6月3日の観山寄席に来ていただく、柳家喬太郎師が出された
ご本に、「江戸料理平らげて一席」(小学館)というのがあります。
どんな内容か、師匠の前書きをご紹介すると……。
ほんのちょっことでもいいから、何かしら食べるもの(じゃないのも
あるけど)が登場する落語を、三十五席集めました。
一冊にまとめるにあたって、季節ごと五つのシーズンに分け、ホール
落語の番組のように、開口一番の軽い噺からだんだんネタが大きくな
り仲入り。そのあとがクイツキのネタ、トリの前の膝代わりに軽い噺、
トリに大ネタ……と構成してみました。
ただパズルのように組み合わせたので、正直、無理はあります。
ひとつの番組にこれとこれは一緒に演らないだろうとか、この出番で
この噺は演らんでしょうとか、そういう部分もありますが、笑って見
逃していただければ幸いです。
さて、それでは開演です。
最後までごゆっくりとお楽しみください。
……とまぁこんなご本なんですが、これが面白いんです!
食いしん坊で落語好きなら、たまらない一冊。
師匠が演者としての視点から演じ所、聞きどころのツボを教えてくれ
ます。さらに取り上げた噺に出てくる料理そのものの歴史や解説まで
ついて、読んだら食べたくなってしまう、まさにおいしい本なのです。
さてそんな師匠がまたもや、観山寄席に来てくれます。
今回で5度目のご登場です。
残念ながら福岡・桜坂観山荘は完売なのですが、嬉しいことに別館は
ほんの少しだけですが、席にまだ余裕があります。
今一番チケットが取れないといわれている人気の喬太郎師の高座です。
どうぞこの機会にぜひ、喬太郎落語をお楽しみください。