師走献立より、「料理のことば」
いよいよ年の瀬です。恒例、料理のことばも、今年はラスト
になります。
ではご紹介します。
○1万5千円コースより、「公魚香り揚げ」とは。
公魚とは、「ワカサギ」のことです。」
なぜこの字が当てられたかというと、常陸国(茨城県領域)
の麻生藩が徳川11代将軍・徳川家斉に霞ヶ浦産のワカサギ
を献上していたことから、「公儀御用魚」の意味でつけられた
そうです。
○1万5千円コースより、「藤九郎銀杏と姫慈妬」とは。
皆さんは銀杏にかなりの種類があるのをご存知ですか?
金兵衛・久寿・栄神など各種収穫時期・風味・粒の形状が異な
っているんです。
その中で「藤九郎銀杏」は、粒が大きくモチモチ感も良好な品
種の上に長期保存も可能なのです。
名前の由来は、岐阜県に住んでいた井上藤九郎氏の庭にあった
イチョウが大粒の優れた銀杏が取れていたところから、彼の名
をとったそうです。
「姫慈姑」は、大阪府吹田市近郊で栽培されているくわいです。
口当たりのよい緻密な肉質でくわいの中では一番食味がよいとされています。小粒なので「姫慈姑」ともいわれ、なにわの伝統野菜の1つに指定されています。
○1万5千円コースより、「虎河豚親子松前焼」とは。
松前とは松前藩のことで、松前藩が北海道を領していたことから北海道を意味し、さらに北海道の名産である昆布を意味する言葉に転じました。
つまり松前とは昆布のことであり、また昆布を用いた料理の名称
です。
昆布を舟形に組んだ器に材料を入れて焼くのが、「松前焼」です。
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