2016年06月07日
勘違いしやすい日本語その1 「敷居が高い」
「文化庁国語課の勘違いしやすい日本語」と
いう本を今読んでるんですが、これがなかなか
タメになるのでブログでも紹介します。
まず、「敷居が高い」という言葉、皆さんは
どういう意味だと思いますか?
僕は、「高級すぎて上品すぎて入りにくい」と
いうニュアンスで使ってました。
観山荘もよくいわれます。
普段使いするにはちょっと敷居が高いよね、なんて。
でも本来の意味は違ってたんです。
明治の文学作品、岩野泡鳴の「恥溺(たんでき)」
によると、こう書かれています。
”初めは井筒屋のお得意であったが、借金が嵩んで
敷居が高くなるに従ってかのうなぎ屋の常客となった”
そうなんです。
本来、「敷居が高い」とは不義理なことや面目の立たない
ことがあって、その人の家に行きにくいという意味
だったのです。
広辞苑調でべてみると、確かに不義理または面目ない
ことがあって
その人の家に行きにくい、とありました。
こんな勘違いしやすい日本語、これからも時々紹介していきますね。