イムリでの、忘れられない思い出・・・その一
あれは、今から8年前、イムリ二年目の、ちょうど秋の気配が感じられるころだった。
お昼に一本の予約の電話が入った。
夜、21時30分過ぎの来店予約。
通常ならば、有名人の予約だったとしても、他の一般のお客様の予約をストップすることはなかった。
しかし、この日だけは、違っていた。
一般のご予約はすべてストップ。
子供3人を含む、12人だけのイムリ貸切予約になったからだ。
その時間がやってきた。
僕は事前の連絡で、すでにイムリの外で、その車を待っていた。
15分遅れで、一台の黒塗りのリムジンが到着した。
体格のいい、黒人の男性が降りてきて、後部座席のドアーを開けた。
すると、そこには黒のロングドレスの女性の姿が見えた。
本日の主賓である。
金髪の女性。マライア・キャリーの姿があった。
黒人男性がマライアをエスコート。そして、イムリ店内へ・・・。
続いて、黒人の子供たち三人を含め、すべて外人。
イムリのカウンターに座った。体格のいい黒人だけは、少しはなれた場所で・・・。
少しさびし気な表情で・・・。彼のことがちょっぴり、気になった。
食事が始まり、僕はマライアの接客を任された。
マライアの席をカウンター越しに担当した。
マライアの席はカウンターの一番端の席だった。
実に、きれいな金髪だった。
お人形さんみたいな、まさに、「マライアの実物大フィギュア」!
僕はこうやってマライアと会うのは今日が初めて・・・。当たり前!
(これから先もきっとないと思う・・・。)
片言の英語で接客を僕がしたら、「ありがとう。」とマライアは片言の日本語で答えた。
「YOU ARE WELCOME.」と僕が答える。
僕が料理をシェアーすれば、「ありがとう。」とマライアは答える。
そして、「YOU ARE WELCOME」と僕が答える。
さて、残念ながら、お時間がきました。今日はこの辺で・・・。
つづきは近いうちに・・・。お楽しみに!
次回は、このあと、あっと驚くこと出来事が!!
早く、このつづきが知りたい人は、その当時のイムリメンバーである、井上料理長か、今のイムリ店長の
猪口店長に聞きだしてみては、いかがかな?
今でも、カウンターのマライアが座った席の裏には、その日の日付が書かれているんだよ・・・。
おやすみなさい。
その女性をイムリの店内までエスコート。
ウーロン茶とクレームブリュレと・・・松坂大輔
初めて僕が松坂君と出逢ったのは何年前だったろうか?
ちょうど松坂君がメジャーデビューする前の頃でした。
当時僕は観山荘別館の姉妹店である、IMURIの店長でした。連日有名人が訪れる隠れ家となった
IMURIで日々接客のほうでお客様に料理のお勧めをしたり、うまい酒をお勧めしたり・・・・。
まずお客様にご挨拶をしてからオーダーを取ることが店長である僕の日課でした。
野球選手をはじめスポーツ界の方も数多く訪れるなかで松坂君のことが今でも何故かよく思い出します。
野球選手は一般的に靴がビックサイズ、確かに体は大きいが、特に靴のサイズはびっくり。
ソフトバンクの杉内選手も、松中選手も大きかった。それはさておき、松坂君の第一印象を語ります。
一言でめちゃくちゃ礼儀正しい青年。おそらく、彼は高校野球時代寮生活の経験があり、とても上下関係が
厳しい中で過ごしたと思いました。いつもでも常に注目されてきた松坂君。彼はメジャーデビューまで
果たした人なのに、決しておごらず、とても謙虚な青年なんです。僕が高校時代野球部の応援団に所属し
ていたことをを話すと、まるで僕が松坂君の野球部の先輩であるかような態度で接してくれたことが
とても印象的でした。
僕がおかわりのウーロン茶を持っていった時も、クレームブリュレを持っていった時も
その度にちゃんと正座をし、お辞儀をして受け取ってくれました。今どきの男子にいるでしょうか?
今まで僕もかなりの方を接客してきましたが、松坂君みたいな人は珍しい。
松坂君ですよ。あの松坂大輔君ですよ。本当に正直感動に近い感覚を覚えました。
お世辞抜きに松坂君は人間的にもとてもすばらしい。お酒はいっさい飲まなくてウーロン茶が大好き。
デザートには目がなさそう。お気に入りはIMURIのクレームブリュレ。
必ず最後にはクレームブリュレ。福岡で試合があるときは必ずIMURIに立ち寄ってくれていた松坂君。
人間どんなときでも人に対しては礼儀を正していこう、謙虚な気持ちを忘れてはいけない。
そのことを教えてくれたのは、松坂君。
松坂君の活躍をテレビでみる度に、思い出します。
出来ればまたIMURIで・・・・メジャーでの松坂君の土産話でも聞きたいものです。
ウーロン茶と、クレームブリュレと、松坂大輔・・・・・・・・・。
次回は、千代大海との腕相撲対決。
接遇マネージャー夢日記~プロローグ
はじめまして。私は現在北九州観山荘別館の接遇マネージャーの山木です。
接遇マネージャーといっても聞きなれない言葉だと思いますが、接遇という日本語はなく、
「接」という意味合いは「おもてなし」という意味で「遇」という意味合いは「心こめて最高のおもてなしをする」
という意味です。
この夢日記は現在観山荘別館の初代接遇マネージャーの回想記と現実記、未来予想図夢日記の三部作で
物語が展開していきます。
回想記の第一回目は「メジャー松坂選手との出逢い」です。乞うご期待、あれ。