残暑お見舞い申し上げます

今年はなんと台風の多いことでしょう。しかも、大型で多雨、何度も全土にコースを取り、多くの被害が起きていますネ。新聞等ではほかの事件でも悲しい、やり切れないニュースが報道されている上に、毎日のように、台風被害や猛暑、崖崩れ、橋の崩壊・・と雨による大きな被害であまりにも数多くの方々が救援に困っていると聞き心が痛みます。今までの私にとって一番の記憶は、小学1年の頃(昭和27年か28年)の台風の時は、大洪水で、大きな川(紫川)が溢れ、小倉の街が水浸しになり大変怖い思いをした事を今でも鮮明に覚えています。実りの秋を迎えようとしている現在 - 残念な思いをされている方や、家屋を流され、家族を捜されている方々等、なんと大変な事ばかりでしょう・・・。言葉では言えないほどに深く悲しんでおります。私事ですが、去年の暮れより体調を崩し、入退院を続けておりましたが、やっと気持ちも何とか好きな料理をつくり(勿論、簡単な物ですが)、生活力が出てきました。一日も早く元の自分に、自分らしさを取り戻したく、まだ痛みますが、負けては自分らしさと希望が持てませんー、自分に言い聞かせて努力を重ねています。「継続は力なり」と常々言っていた私ですが、あの時はあまりの激痛で、心も力も体力も気力も・・だんだん小さくしぼんでゆきました。 ある方の勧めで病院を変えてから5ヶ月になります。全身の痛みも少しづつですが和らぎ、家族の事、周りの方達(心配をして下さっている方)の事を思いやられるというか、考える事が出来るようになりました。出来ないことばかりの日常生活の上で、最初に歯磨き顔を洗うことが出来た時は、嬉しくて先生に「今日出来ました!」と現状を話し、食事も顔を近づけないで食べられますし、日々、何か体の何処かが良い方向に向かってきている様に感じています。気になっておりました「女将ごよみ」も書きたいと思えるまでに心も安らいでまいりました。永い間失礼をしておりました事、お詫び致します。また、皆さんに読んで頂けるか心配ですが、厚かましく近況を書いてみました。両手の腱鞘炎(けんしょうえん)の為、全身が神経痛となり、思いがけない病状に本当に沈み込みましたが、明るく元気を取り戻しつつありますー。最近はタクシーばかりを使わずバスでも病院に行ける様になり、自分でも嬉しくなります。最近笑った事は、主人と食事に出かけた折、タクシーの中で貸出自転車を設置されている場所が近所に出来ていることに気づき、「私も借りて小倉の街を走ってみたいなぁ!以前はスイスイ乗っていたものネー」とつぶやくと、素早く主人より「近々車椅子のお世話になろうかという人がとんでもない!」と一喝されてしまいました。私もそうネと言ってしまい、運転手さんも堪えきれず一緒に笑ってしまいました。私は今年で結婚をして46年、なんと46年間も仕事をしてきましたので、とても仕事が好きになり、会社に出てくると一生懸命になれ、なぜか安堵するのです。皆様のお蔭で少しずつですが、元気な声と笑顔を取り戻しております。以前同様に宜しくお願いいたします。感謝です                                                          By 女将 清子より