皐月の御挨拶2012年5月04日

  5月、端午の節句です。空気が違ってきましたね。日も長くなりました。山々の色が山桜の時季を過ぎ、今度は緑の中にいろいろな色も含まれ、新芽も日光に照らされて何か花が咲いているかのように美しい景色です。ほんの半月程前は、山桜のピンクが多く見られましたが、あっという間に葉桜へと姿を変え、深々とした山の姿へと変貌…。昨日の雨風で洗われた木樹が一段と美しく、近くの足立山も山肌に隙間のないみどり一色となり、かたまりの様にして目の前に迫ってきます。清々しい季節ですね。何もかも心優しく受け止められる気になります。日差しも随分と強くなりました。何処かへお弁当を持って出かけたくなりますね。 先日、ヨモギを摘み、早速お団子を作り、たっぷりときな粉をまぶし、香りを楽しみました。姉の家からも筍をもらい、しっかりと季節を味わい、その時季の物優しい味付けでそれぞれの持っている香り・苦味・いろいろ調理をして満喫いたしました。蕗など、子供の頃はどうして大人は美味しそうに食べるのかと不思議でしたが、いつの頃からでしょうか。蕗の佃煮や、ふきのとうの天婦羅、なめ味噌等、好んで食べる様になりました。そして自分流にアレンジして作り、お裾分けもしております。我が庭には、今紫蘭の花が広範囲に広がり、今年も楽しめそうです。鳴子すずも何とも可愛らしい花を葉の下につけています。それはそれは静かな花ですが風に揺られる様には、これまた見惚れます。山芋の芽もあちらこちらから出始め、いろいろな茎に巻きつき始めました。しばらくすると、脂ぎった可愛らしい葉を多くつけ、盛りつけのあしらい等で活躍してくれることでしょう。所狭しとニンニク、生姜、里芋の芽も出てきました。それを見るだけで幸福感をもらっています。欲張って去年の唐辛子の種をパラパラ蒔いています。何本芽が出るやら…これもしばらくかかりそうー。この待つことに意味があるのです。オクラの種も一応蒔きましたが…わかりません。これ又、心配しながら待ちます。 服装も明るい色に、1枚は薄着になりました。バッグも冬物と入れ替え、5月らしい物へと変身―。ウキウキムズムズしてきます。楽しい季節の到来です、心から愉しむつもりです。 皆様の楽しそうな笑顔を拝見できることを楽しみに頑張ってまいります。いつもご愛顧いただき、感謝・感謝の気持ちでいっぱいです。                           by 女将 清子より