2月のご挨拶
2月に入り、節分が過ぎたかと思ったら、はや月半ばです。
受験生等がいると、更にとても早く1日が終わり慌ただしく感じる日々だったのではないでしょうか。
近頃になって本来の寒さが感じられ、(急だったこともあり)差がありすぎて体調が崩れます。
気を取り戻して、いえ、気合を入れて、毎日仕事に精を出しております。
よく“お腹”が空いて三度の食事をおろそかにする事なく、何を食べても美味しくて
幸福だと喜んで良いものやら―、それに比例して体重は100~200gの増減でほぼ横ばいです。
毎朝の“お漬物”を切りながら、母のことを思い出しておりました。
今朝は特に“床漬け桶”“白菜桶”どちらも手先がジーンとする程に
とても冷たかったのですが、“お漬物”の好きな家族ですので、
喜ばせようと白菜桶から1個の1/4程取り上げました。
その際の「重し」を取る瞬間のあの香りが大好きです。
昆布、唐辛子、柚子、白菜の甘酸っぱい香りといおうか、
匂いというか・・・食べなくても丁度漬かり時と判ります。
もっと強く香ると“漬かりすぎ”と言いますが、
これはこれでまたお漬物の深みが味わえます。
浅漬かり派と漬かりすぎ派に分かれるようですが、
私はどちらでも好きです。
胡麻、鰹節等をかけていつまでもお箸が止まりません。
今思えば私が子供のころは、母等は冷たい朝でも外に出ている漬物桶から美味しい白菜を食べさせてくれていたのですね。
些細なことですが、感謝です。
その当時は、当たり前のように「美味しいネ」と誉めていた事は
覚えていますが、時季々に間引き大根、蕪の一夜漬け、糠漬け等
いろいろと食べさせてもらっていたなぁーと
冷たい糠床を混ぜる度に母の大変さを思い出しております。
私も歳をとったせいでしょうか、何か美味しい物を食べたり、
見たりするとあんな事もあった、こんな事もあった―と
いろいろと喜ばせてくれていた事を思い出し、
胸がジーンとしめつけられる感じです。
私が今している事は言われた事ではありませんが、
お漬物ひとつにしても、失敗もありましたが、
懲りずにしているうちに自分の物になっていました。
料理も本当に不思議といつの間にかバリエーションも増え、
季節の御飯やおもちの種類もいろいろと作って楽しんでおります。
お裾分けに姉の処へ持っていくと、よく母が作っていたおかずが
食卓に並んでいました。
きっと姉も季節が巡ってくるたびに、家族に作ってあげているのだとー。
そして、姉妹で「お母さんがよく作ってくれたよね」と苦笑いです。
母とは偉大な人であると再認識です。
インフルエンザがまた流行っているようです。
皆様くれぐれもお体ご自愛ください。
by 女将 清子より