3月のご挨拶
3月終わりに近づきすぎてのご挨拶申し訳ありません。
お陰様で毎日忙しく働かせて頂き頑張っております。
桜の季節を迎え、「暖簾」を新しく取り換えました。
「気」「身」「心」もシャキッとして嬉しさを感じました。
“暖簾”が表す季節感の違いを感じて頂きたいので
季節ごとに素材をその度に換えています。
“暖簾”で辞書を引いてみました。
【暖簾】
・屋号などを染めぬいて日よけとして店頭にたらす布
・店の格式や信用、店名たとえばーにかかわる。
・しにせ。名店。
・-わける店員に別に店を出させて同じ屋号を名乗らせる。
辞書には上記の意味が書いてありますが、私にとって別の意味があります。
店頭に“暖簾”が掛けて有る無しで営業かお休みかを
遠くからでも見分けることができる大切な目印です。
途中の時間帯で暖簾がかかっていないのは、
もう材料の品切れで閉店の意味なのです。
私達夫婦も私が(仕事で)忙しいとき等は、外食になります。
私が夕食の支度をする時間が大変だろうと思いやってくれてでしょうか
2人でよく外食をします。
歳を重ねると、ついつい近回りを探して年齢に合った食事を頼みます。
だんだんと小食にもなりますネ。
それでも楽しい食事を心がけております。
主人がビルの窓から行きつけのお店の「暖簾がかかっていないぞ」と
知らせてきます。そして、
「あそことあそこは掛けてある。どちらがいいか?」
「貴方の好きな方に決めましょうよ」
と言っておちあいます。
ゆっくりと時間がもらえる日はしっかり作ってお裾分けをしています。
今朝お洗濯物を干しながら主人からの電話が入るかも・・
と考えていると、ふと主人の事を燈台守さんのようね。と独り言を言っていました。
好き嫌いのない私ですから、なんでも美味しく食事を頂いています。
食事をしながらする会話も楽しんでいるのですが、
近頃2人とも耳が聞こえにくくなり、お互い聞き返しているような生活です。
気持ちは昔のように若く、体は年相応になっております。
今年の桜はまだ恥ずかしがって咲いてくれそうにありません。
by 女将 清子より