ちょっと目にした風景

 今日何気なく目にした光景に胸がキューンとなりました。
それは、私の自宅近くでの出来事です。

昨年お亡くなりになられた男性はいつも
町内の清掃や両隣の庭の剪定など、何かにつけて、
本当に自然体でーしかもご自身が88歳になられているにもかかわらず!-
脚立に乗られて、ご自宅をされるときはいつも
先ほど言った様に、必ずご近所も綺麗にしてさしあげておられました。
 私は何もお手伝いはできませんでしたが、お顔を見たときは
「お元気そうで嬉しいです」
「お気をつけてなさってください」
 と、声をかけさせてもらっていました。
 今日はその両隣の方々が、ご自宅の周りを清掃されている時、
今度は先人のご自宅前を綺麗にしてあげておられました。
嬉しくて何と表現してよいのか、心にジーンときました。
 ご年配の方々は隣り近所の挨拶や助け合いが無理なく
行動できる人達なのだとー。
そういえば、私の母の事も思い出されました。
 私が嫁いだ頃は、まだ町内会の寄り合いや子供会が活発で、
我が子もご近所の子供さんも一緒になって楽しむ機会があり
今よりもっと身近な感じでお付き合いが出来ていました。
私は若かったので、ご近所のご年配の方々に
いろいろとお話を聞かせていただきました。
その頃はまだ町内の溝掃除があっていたので若い私等が先頭に立って
スコップでしていた事を懐かしく思い出されます。
そのときは小さな子供の手を引いて行っており大変でしたが、
今となれば近所付き合いが濃かったことが良かったなぁーと、
しみじみ思い出されます。

                                by清子