11月のご挨拶
11月に入りましたが、紅葉もいまいちといった感じです。
このところ日中はどうかすると汗ばむ日もあり、お天気が不順ですネ。
今月はとても可愛いお客様が主役で、多数ご来店頂きました。
いいですネ。 おじいちゃん、おばあちゃん、若いご夫婦も、そしてお迎えする私たちまでも
幸福を感じました。
我が子の時を思い出しております。
両親や大勢の従業員の方たちに祝って頂き、お陰様で素直にスクスク育ちました。
考えてみれば節目々で祝い事を執り行い、その都度々いろんな方にめぐり逢い
縁が出来て、とても素晴らしい事だと感謝しています。
親も子も勉強になる事が多く、また、息子たちの世代でも継続してくれる事でしょう。
私事ですが、何度も何度も読んでいるのですがー。今朝も又、涙が出てメガネが曇りました。
今からちょうど17年前の平成10年、実姉が父母の思い出、戦後の生活等を私たち身内の為に
母の人生を1冊の本に綴ってくれて、自主出版してくれました。
題は「綾羅(りょうら;模様を織り出した絹、りんずの様な絹織物の事)」といって、
母の名は綾子というのですが、その1字を取って付けられております。
挿絵は、姉の長女が描き、とても温かい絵です。
その表紙からも母の事がしのばれる大好きな本です。
戦後生まれなので日本中が大変な状況だったのですが、幼くて大変さがわからず暮らしていた事を
覚えているだけですが、何度も読み返す事で思い出と共に深いところも何となく考えさせられます。
と同時に、両親、兄姉に心から感謝と深い愛情 を感じております。
皆さんも1人々人生の1冊の本を表す程の経験がおありですがー。
我が家の小さな家庭での出来事が戦争経験、引きあげ経験、その後とー。
私も歳が増す程、また読む度に新たに 感じる物があります。
去年102歳で亡くなった母の棺の中にも、姉がこの大好きな本と、沢山の花と一緒に入れてあげました。
姉が思い立った事でこんなに幸福を味わうことが出来て、本当に「ありがとう」と御礼を言いたいです。
最後まで私たちや病院の方へありがとうと御礼を言っていた母も喜んだ事と思います。
さて、私自身も結婚して早47年が経とうとしています。
違う環境に入って、喜びも悲しみも、ビックリする事・・・、本当に悲喜こもごもありました。
上手に文章に出来ないかもしれませんが、姉に教わりながら
書いてみようかなー。
書きながら、涙・涙、また涙かもしれませんネー。
感情が高ぶりますネ。「私も姉も、母の様な女性になりたいと常に言っております」
by女将 清子より