第10回観山寄席
現在、30~40代の人達にとって忘れられないテレビ番組があります。
それは「8時だよ!全員集合」です。
毎週土曜の夜8時から生中継で放送される(たまに録画収録の場合もありますが)お笑い番組という現在ではおよそ考えられないスタイルで16年の長きにわたり高視聴率(最高視聴率50%強!)を獲得し続けた怪物番組。
当時、世の親からは低俗だと非難されながらも子供たちをテレビの前に釘付けにし、週明けの教室では全員集合の話題で盛り上がったという少年時代を過ごしたかたも多くいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろんメインはあの「ザ・ドリフターズ」ですが、そのドリフの第6のメンバーといわれるのが
今回、観山寄席に登場する「すわ親治」氏であります。
そう、ブルース・リーの物真似をやってたあの人です!
ここで、すわ親治氏の簡単なプロフィールを紹介。
鹿児島の高校を卒業後に上京。19歳の時、加藤茶の運転手としてドリフターズと関わる。
以来、16年「全員集合」番組終了時までドリフのサポートメンバーとして活躍。
番組終了後、程なくしてドリフ脱退。
一時は芸能界から引退し会社勤めをするも、芸人の血が騒ぎ2年半後に舞台復帰。
風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」を経て、ひとりコメディの活動を開始。
近年では俳優としても映画、テレビ等のメディアに進出。
先日、フジテレビにて放送されたリリー・フランキー著の大ベストセラー「東京タワー ~おかんとボクと、時々、オトン~」(大泉洋、広末涼子主演)にも出演等々。
念の為、ケーシー高峰ではありません。
ドリフターズのリーダー、故いかりや長介氏は晩年の著書「だめだこりゃ」ですわ親治氏に対しての思いを3ページにもわたってこう綴っています。
「スピード感、リズム、音楽性、動きの勘、タイミングといった点で注目すべき若手がいた。すわしんじである。」
すわ氏のドリフ脱退については
「中途半端な位置が続いたので嫌気がさしたのだろうか・・・。いずれにせよ、ドリフにとっては素晴しい才能を失ったことになる」と語っています。
晩年、いかりやさんはすわさんのライブに飛び入り共演することを約束しますが、その夢は叶うことなくいかりやさんはこの世を去ってしまいました。
いかりやさんの葬儀では他の4人のドリフのメンバーとともに棺を担ぐすわさんの姿があったのです。
「スタジオ録画では得られない、生の観客の反応が欲しいから舞台に立つ、全員集合がそうだったから・・・。」
工事現場のネコ車とダンスしたり、3歳児の服を着てみたりと抱腹絶倒の「すわ親治ライブ」。
これを見逃す手はありません!