What are you doing ?
iPS細胞って何だ?アップルの新しい製品か?と思っている人もいるかもしれない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
明るい話題はやはりいいですねえ、山中教授おめでとうございます。
iPS細胞に関しては昨晩からいろんな番組でも取り上げられているのでなんとなく・・・本当になんとなくですがボンヤリと理解できました(笑)
医学はどこまで進歩するんでしょうね。
ところで毎度のことながら話は急に変わります。
皆様は街で偶然に友人や知人に出会ったときの第一声は何ですか?
多分8割くらいの人は
「何しよーと?」
じゃないですか?
これが北九州だと9割が
「何しよん?」
になります(笑)
殆どの方が無意識にそして習性かのようにこの言葉を発します。
そう、特に意味はないんです。
相手が今何をしているかなんて本当はさほど興味はないんです。
でも僕は海外にいるときにこれで苦労しました。
日曜日のお昼前にちょっと出掛けようと外にでるとホストファミリーのお父さんが庭の水撒きをしていて、僕に向かって
" What are you doing ? "
「わらゆうどぅーいん?」・・・今何をしているのですか??
いや特に何もしていない、ちょっと天気が良いからその辺を散歩しようかと思っていたところだ・・・散歩って英語で何て言うんだ?・・・I’m walking ? ・・・いやそれじゃあただの馬鹿みたいじゃないか・・・この場合は何て答えればいいんだ?(汗)
そこで仕方なく行く気もなかったのに " I’ll go to down town " と答えて正直者の僕は小一時間かけてダウンタウンまで散歩しました(笑)
日本に居てもこの「今何をしているのですか?」に凄く違和感を覚えることが度々ありまして・・・
もう随分前の話なのですが僕がとある飲食店で働いていた頃、買出しに行った帰りに本屋さんで立ち読みをしていました。
その時僕は仕事中で白のコックコートの上下に黒いエプロンという格好だったのですが、突然横から
「すいません、漫画のコーナーはドコですか?」
と訊かれるではないですか。
なので声の発する方向を振り向くと何年か振りに会う知人(女)が・・・
コイツは本気で僕のことを書店の店員と間違えていたらしく僕に気付くなり
「なーんしよーん!」と本屋ではあるまじき声量とともに軽く手首のスナップを効かせて笑いながら僕の肩を叩いてくる始末。
それは完璧な立ち読みだった。僕は本屋という空間の中で平積みされた本の前に立ち両手で雑誌を持ってその視線は誌面を捉えていた。誰に聞いたところで「彼は釣りをしている」と答える人はまずいないだろう。たとえ僕がその時頭の中でマントラを唱えていたとしても端から見れば雑誌を立ち読みしているコックコートを着た一人の青年であることになんら疑いの余地はなかった。
しかし彼女は今僕に対して「何しよん?」と問いかけている。
僕は久しく会わないうちに彼女の視力が失われたのではないかと思ったが僕という個人は認識しているようなのでそうではない。
僕はやれやれと思いながらも彼女の疑問に答えないわけにはいかなかった。
「見たら分かろうが、立ち読みしよったいっ!!」
・・・ちゅうか普通この格好を店員と間違えるか、スーパーやデパ地下でならまだしも・・・。
でも心優しい僕はひとしきり会話した後に
「漫画のコーナーあっち」
と親切に教えてあげました(笑)
普段何気に使っている日本語も冷静に考えればおかしなことだらけです。
今回も前回に引き続き村上春樹ネタで引っ張ってみましたがノーベル文学賞の発表は11日らしいです。
でも今考えるとあのカナダ人のお父さんは " How are you doing ? " と言っていたのかもしれないなと思う。
結構訛ってたしなあ・・・。