2015年08月19日

この漢字読めますか?「綿柎開」

答えは、「わたのはなしべひらく」と読みます。

日本の季節を5日ごとに楽しむ先人の知恵に七十二候というのが

あります。

「綿柎開」はその40候目、8月23日から27日までに相当し

ます。

柎(はなしべ)とは、花の萼(がく・花弁の外側の部分)のこと

で、要するに綿花が開き始める頃といった意味があります。

 

では二問目。これは何と読むと思いますか?

「天地始粛」

 

答え、「てんちはじめてさむし」です。

意味は、長く続いた暑さが収まりを見せ始め、秋の気配が近づく

こと。8月29日から9月1日ごろに相当します。

それにしても四季を七十二に分けて味わうなんて、昔の日本人の

感性には頭が下がりますね。

このブログでも時々、漢字クイズにして七十二候をご紹介してい

きたいと思います。

2015年08月17日

八月の気になる季語

八月は俳句の世界ではもう秋。暦も立秋をとうに過ぎたんですが、まだまだ

暑いですね。

ではでは八月の気になる季語をご紹介します。

 

桐一葉

初秋、大きな桐の葉が風もなくばさりと音を立てて落ちるのを

「きりひとは」と呼ぶそうです。

 

桐一葉落ちて心に横たわる  渡辺白泉

 

星月夜

星明りの夜のこと。月が出ていないのにもかかわらず、満天に

輝く星の光が美しく下界を照らし出しているような情景をいいます。

 

戸口迄送って出れば星月夜  高浜虚子

 

天の川

もう説明は不要ですね。これからキレイな季節です。

 

荒海や佐渡に横たふ天の川  芭蕉

 

流星

秋の澄んだ夜空にはこれが多く見られるというんですが、ながれぼ

し、見たいものですね。

 

星流れ思ひもよらぬこと問われ  中村芳子

 

墓参り

皆さんはもう行かれましたか。芭蕉のこの句、高齢者社会の今に

ぴったりです。

 

家は皆杖に白髪の墓参り  芭蕉

2015年08月12日

DO YOU KNOW ナオユキ?

僕は観山寄席のプロデュースをやらせてもらってる、高坂圭

というものです。

子どもの頃からお笑いが好きで、いつのまにか落語について

のDVDを作ったり、多くの芸人さんと親交を持ったりと、

気が付くと演芸のプロデューサーになってました。

 

そんな僕が最近テレビで観て衝撃を受けた芸人さんがいます。

それがナオユキさんです。

山高帽を被り長めのコートをはおった彼は、静かなBGMに

乗ってゆっくりとセンターマイクの前に立ちました。

多くの芸人さんのように明るく陽気な出方とは全く真逆の佇

まいです。

そしていきなり、こんなフレーズをブルースシンガーのよう

な声で口にするのです。

挨拶もなく、「大きな拍手をありがとうございます」などのお

愛想もなく、いきなりです。

 

「雑居ビルの4階。デタラメな酒場。雑居ビルの4階にあるデ

タラメな酒場でねえちゃんが……」

残念ながらこれ以上はネタバレになるのでいえませんが、この

後次から次に出てくるポエジーあふれるギャグフレーズに僕は

テレビの前で涙を流しながら笑いました。

「……この笑いはスゴイ!」

そう思った僕はすぐに彼にメールを送りました。

おかげでいい縁が生まれ、このたびナオユキさんのコメディラ

イブを桜坂観山荘と観山荘別館で開催することになりました。

これまで僕は多くの演芸のステージをお手伝いしてきましたが、

ナオユキさんのスタンダップコメディは、唯一無二です。

 

僕らと等身大のアホなオッサン、オバサン、にいちゃん、ねえ

ちゃんのダメさ加減を容赦なく笑いにしながらも、心の奥底に

彼らに対する温かな視点を持っているナオユキさんの芸は、大

爆笑した後に気持ちの良い風が吹く、そんな心地よさに満ちて

います。

僕がいま、一番観て欲しい芸人。

それがナオユキさんです。

ぜひ一度彼のスタンダップコメディを体感してください。

 

観山寄席プロデューサー

 

高坂圭

2015年08月10日

葉月献立より、「料理のことば」

恒例、料理のことばシリーズです。

葉月献立より、ご紹介します。

 

1万5千円コースより、ロブスター黄金煮とは。

材料に卵黄をつけて煮る煮物のことです。

 

1万5千円コースより、白だつ豆田和えとは。

海老芋や里芋などの葉柄で、太ったころに紙を巻き、

日があたらないように栽培されたものです。

白ずいきとも呼びます。

 

1万5千円コースより、おこぜの荒汁とは。

魚の頭・カマ・中落ちなど(あら)を使った味噌汁です。

201508-01

 

1万円コースより、ずわい蟹月環とは。

切り口が二重の環に見えるよう細工する日本料理の技法です。

 

1万円コースより、銀餡とは。

主に蒸し物に使う薄い葛餡のことです。

素材の色合いを見せたい場合などに用いられます。

201508-02

 

7千円コースより、つるむらさき利久和えとは。

ゴマを使った料理に用います。

茶人、千利休が料理にゴマをよく使ったからと伝えられています。

7千円コースより、玉蜀黍すり流しとは。

すりつぶした材料をだしでのばして仕立てた汁のことです。

ちなみに玉蜀黍は、とうもろこしと呼びます。

201508-03

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