皐月献立より、「料理のことば」
恒例、「料理のことば」シリーズです。
皐月献立より、ご紹介します。
「1万5千円コース」より、「稚鮎のおどり揚げ」とは。
中高温の油に、腹を下にして魚を入れて揚げると、
踊ったように丸くなるところから、この名がつきました。
ちなみに魚が泳いでうねっているように串を打つのを
「踊り串」、「うねり串」といいます。
「1万5千円コース」より、「新丸十栂煮」とは。
「新丸十」とは「新しいさつま芋」のことで、
「十栂煮」(とがのに)は、さつま芋の砂糖煮です。
大学芋ほどの蜜煮ではなく、ほどよい甘さが特徴。
京都・栂尾の高山寺の精進料理だったとか、京都・祇園に
あった『栂尾』という料理屋が創案したといわれている
煮物のことです。
「1万5千円コース」より、「うぐいす餡」とは。
青エンドウを茹でたものを潰して、砂糖または蜜で甘い味を
つけた緑色の漉し餡のことです。
「1万円コース」より、「針魚藤造り」とは。
刺身刀法のひとつです。
例えば、イカを輪切りにする、それを縦に包丁する、これを折り
込むと馬蹄形になるので、それを一片の花びらとし、何個も並べて
藤の花を形作ります。
「1万円コース」より、「東寺餡」とは。
東寺とは湯葉の別名です。
「7千円コース」より、「こごみ土佐和え」とは。
土佐(高知県)はカツオ節の産地として有名ですよね。
この事から、「土佐」の名称は「かつお節」の代名詞となっています。
カツオ節を利用する調味料、料理の献立名にもこの名称をつけます。
「5千円コース」より、「枝豆すり流し」とは。
すり潰した材料を汁でのばして仕立てた汁物のことです。
詳しいメニューはこちらです。