霜月献立より、「料理のことば」
料理のことばシリーズ、11月の献立よりご紹介します。
1万5千円コースより、「車海老と小松菜の乾酪和え」
かんらくと読むんですが、チーズのことです。
チーズは乳を保存し運びやすいということで開発された
といわれているんですが、水分を抜いているので、乾の
文字が使われました。
ちなみに日本では飛鳥時代からチーズが作られていたそうです。
最高級品という意味の「醍醐味」の「醍醐」がチーズのことを
指していて、仏教では酪農における5段階の味の最終形態を
醍醐味としていました。
1万5千円コースより、「甘鯛酒蒸し(東寺餡)」
東寺は湯葉の事、京都では東寺揚げや東寺巻き等、東寺という
名前がつく物には湯葉が使われています。
昔、東寺で湯葉が作られていたことや東寺の回りに湯葉屋さん
が多かった事が由来しているそうです。
1万5千円コースより、「和牛ヒレステーキ(ジャポネソース)」
数種類の野菜をふんだんに使い、醤油と生姜で味を整えて作り上
げた特製ソースのことです。
1万円コースより、「ずわい蟹共和え」
魚の身・アワビの身などを、その肝や腸を衣として和えた
ものです。
1万円コースより、「蕪の射込み(菊花餡)」
射込みとは、調理材料の中をくりぬいて他の材料を詰める
ことです。
菊花餡とは食用菊を散らした餡のことです。
日本料理では、寒くなると餡をかける仕事が増えます。
これは料理を冷めにくくするための工夫で、日本料理のおも
てなしです。
詳しいメニューこちらです。
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